ツール配布

ローカルで作ったAI動画の「最後のコマ」を取り出すツールを作りました

ローカルの生成AIで動画を作るとき、1回で作れる長さは5秒ほどでした。それより長い動画にするには、できあがった動画の最後のコマを取り出す必要があります。

この取り出す作業が面倒で、楽をしたくて作ったのが「動画フレーム切り出し」です。動画から最初・最後・好きな位置のコマを、画像として保存するWindows用ツールです。

この記事では、ツールでできることと、使い方、使う前に確認したい点を紹介します。内容は2026年10月時点のバージョン1.0.0に基づいています。

作ったきっかけは、最後のコマを取り出す作業でした

ローカルの生成AIで動画を作ると、5秒程度の長さになります。それ以上の長さにしたいときは、最後のコマを取り出さなければいけませんでした。

この「取り出す」作業が面倒だったことが、ツールを作った動機です。動画を選ぶだけで、最後のコマを画像として保存できる形にしました。

このツールでできること

動画ファイルから、指定したコマを画像として保存するツールです。動画を何本か追加して、まとめて処理することもできます。

機能 できること
動画の追加 動画ファイルやフォルダを、ドラッグ&ドロップで追加できます(複数可)
1枚だけ保存 バーで好きなコマを選び、「この位置を保存」で保存します
最初・最後のコマ リストにある全部の動画から、最初と最後のコマを保存します
最後から○コマ前 最後のコマが使いにくいときのために、少し手前のコマを指定できます
連続切り出し 「○秒おき」または「全体を○枚に等分」で、まとめて保存します
形式と保存先 PNG(劣化なし)かJPEG、保存先は「動画名_frames」フォルダか指定フォルダです

処理はパソコン内で行い、動画や画像を外部サービスへ送信する処理はありません。動画ファイルそのものは変更しません。

次の画面は、記事用に図形だけで作ったダミーの動画(5秒)を2本読み込んだものです。

ダミーの動画2本を読み込み、最初・最後のコマと1秒おきの連続切り出しを選んだ動画フレーム切り出しの画面

使い方

1. 動画を追加する

動画ファイルを、ウィンドウへドラッグ&ドロップします。「動画を追加」ボタンからも選べます。動画が入ったフォルダを渡すと、フォルダ内の動画をまとめて追加します。

リストには、動画の大きさ・長さ・フレームレートが表示されます。

2. 好きな位置のコマを1枚だけ保存する

リストの動画を選ぶと、プレビューが出ます。下のバーをドラッグしてコマを選び、「1コマ戻る」「1コマ進む」で細かく合わせます。決まったら「この位置を保存」を押します。

3. 最初と最後のコマをまとめて取り出す

画面下の「最初のフレーム」「最後のフレーム」にチェックを入れ、「切り出しを実行」を押します。リストにある全部の動画が対象です。

保存が終わると、完了メッセージに枚数が表示されます。「保存先を開く」から、画像を確認できます。

次の2枚は、ダミーの動画から、実際にこのツールで切り出した最初のコマと最後のコマです。

最初のコマ

最初のコマ

sample-scene-day_first.png

最後のコマ

最後のコマ

sample-scene-day_last.png

ダミーの動画(5秒・24フレーム/秒)から切り出した2枚です。

最後のコマが使いにくいときは、「最後から ○ コマ前」を指定すると、少し手前のコマを保存できます。0を指定すると、一番最後のコマです。

4. 一定間隔で連続して切り出す

動画の中身を何枚かの画像で確認したいときは、「連続で切り出す」を使います。

  • ○秒おき: 動画の最初から最後まで、指定した間隔でコマを保存します
  • 全体を○枚に等分: 最初と最後を含めて、等間隔に○枚保存します

「最初」「最後」にチェックを入れていても、同じコマを二重に保存しないようにしています。たとえば5秒の動画に「1秒おき」を指定すると、1〜4秒の4枚と、最初・最後の2枚の、合計6枚になります。

保存される画像のファイル名

ファイル名は動画名から付きます。動画名が clip.mp4 の場合は、次のとおりです。

切り出したコマ ファイル名
最初のコマ clip_first.png
最後のコマ clip_last.png
最後から5コマ前 clip_last-5.png
動画の3.25秒の位置 clip_0003.25s.png

保存先の初期設定は、動画と同じ場所に作る「動画名_frames」フォルダです。「指定したフォルダ」を選ぶと、複数の動画の画像を1つのフォルダにまとめられます。

同じ名前のファイルがあるときは、上書きせずに _1、_2 を付けて保存します。

使う前に確認したいこと

開けない動画があります

動画に使われている圧縮方式(コーデック)によっては、開けない場合があります。その場合は「動画を開けませんでした」と表示されます。2026年10月時点で動作を確認したのは、mp4(H.264)の動画です。

時刻の表示は、フレームレートが一定でない動画だとずれることがあります

コマの位置は「全体のコマ数 ÷ 平均のフレームレート」で計算しています。フレームレートが一定でない動画では、表示される時刻と実際の再生時刻が少しずれることがあります。

長い動画や大きい動画は時間がかかります

コマを選ぶときの表示や、「○秒おき」の連続切り出しに、時間がかかる場合があります。

保存した画像は動画と同じ解像度です

拡大・縮小はしません。保存した画像を開いて、使いたい大きさかどうかを確認してください。

ダウンロード

「動画フレーム切り出し」は、Windows向けに無料で配布しています。ツールのページの「ダウンロード」ボタンから、GitHub Releasesの配布ページを開けます。

Assets にある frame-extractor-1.0.0.zip(約105MB)をダウンロードし、右クリックで「すべて展開」を選んでください。展開したフォルダ内の 動画フレーム切り出し.exe を起動すると使えます。Pythonのインストールは不要です。

5秒ほどの動画の最後のコマを、毎回手作業で取り出すのが面倒だったことから作りました。動画を入れて、最後のコマを保存するところまでを、まとめて行うためのツールです。

この記事で紹介したツール

v1.0.0無料Windows

動画フレーム切り出し

動画の最初・最後・好きな位置のコマを、PNG / JPEGの画像として保存できるWindows用ツールです。複数の動画のまとめ処理や、一定間隔での連続切り出しにも対応しています。

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