2026年10月中旬のAIニュースまとめ:Gemini 4 Argon、FLUX 3 Image Kleinほか

2026年10月中旬(11〜20日)のAI業界のニュースから、主なものを4本選んで解説します。
どのニュースも、各社の公式発表を確認して書いています。料金や使える範囲は変わることがあるため、使う前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
この記事で取り上げるニュース
| 日付 | 会社 | ニュース |
|---|---|---|
| 10月13日 | 最新モデル「Gemini 4 Argon」が、Geminiアプリの有料プランで使えるように | |
| 10月15日 | Black Forest Labs | パソコンで動かせる画像生成モデル「FLUX 3 Image Klein」を公開 |
| 10月15日 | Anthropic | Claude Codeの「Code Review」が正式版に。レビューが約3倍速く |
| 10月15〜16日 | OpenAI | ChatGPTでスライドを作れる「Slides」と、日本語を含む新しい声 |
日付はアメリカ時間です。
Google「Gemini 4 Argon」をGeminiアプリで提供開始(10月13日)
Googleは10月13日に、最新モデル「Gemini 4 Argon」を、Geminiアプリで使えるようにしました。対象は有料の Google AI Pro と Google AI Ultra のプランです。
Gemini 4 Argon とは?
Gemini 4 Argon は、Googleが9月30日に発表した、いちばん性能の高いモデルです。発表の時点では、セキュリティの専門家など、ごく一部の人しか使えませんでした。今回、一般の有料プランの人にも広がった形です。
Googleによると、次のような作業が得意です。
- 何段階にも分かれる、長くて複雑な作業をやり通す
- プログラミング
- 法律や金融などの、専門的な仕事
- 長い動画の内容を理解する
一度に出力できる量が、前のモデルの6万4千トークンから100万トークンへと、大きく増えたのも特徴です。
Geminiアプリで変わること
Geminiアプリについての発表では、次の点が挙げられています。
- 答えがより直接的になり、遠回しな言い方やくり返しが減った
- 長い作業では、途中経過をこまめに知らせてくれる
- チャットから「タスク」に切り替えて、パソコンを離れている間も作業を進めてもらえる
- Instacart、OpenTable、Adobe、Shopify など、40以上のアプリと連携できる
Black Forest Labs「FLUX 3 Image Klein」を公開(10月15日)
画像生成AI「FLUX」を作っている Black Forest Labs は、10月15日に新しいモデル「FLUX 3 Image Klein」を公開しました。
どんなモデル?
大きなモデル「FLUX 3 Image」の機能を、小さなサイズにまとめたモデルです。モデルの中身(重み)が公開されているので、自分のパソコンにダウンロードして動かせます。
- 文章から画像を作る、画像を編集する、の両方が1つのモデルでできる
- 4Kの画像をそのまま作れる
- 参考画像を最大10枚まで使える
- 画像の中の範囲を枠で指定して、ものを置く場所や編集する場所を決められる
パソコンで動かすには
ふつうの状態のモデルは、11.2GBあります。軽くした「INT8」版なら、ビデオメモリ8GBの NVIDIA GeForce RTX でも動くとされています。ComfyUI や Diffusers に、公開した日から対応しています。
Black Forest Labs によると、1メガピクセルの画像を作る時間は、RTX 5090 で約4秒、RTX 4070 で9秒以下です(処理を速くした版を使った場合)。
料金と使える範囲
| 項目 | 内容(2026年10月時点) |
|---|---|
| ダウンロード | Hugging Face で公開 |
| 個人・小さな会社 | 年間売上が500万ドル未満なら、商用でも無料で使える |
| それより大きな会社 | 別の契約、または API を使う |
| API の料金 | 画像1,000枚あたり0.009ドルから |
ライセンスは「FLUX Kommunity License」です。商用で使う前に、ライセンスの内容を確認してください。
Anthropic「Claude Code の Code Review」が正式版に(10月15日)
Anthropicは10月15日に、Claude Codeの「Code Review」を、お試し版(リサーチプレビュー)から正式版にしました。
Code Review とは?
GitHub のプルリクエスト(コードの変更の提案)を、Claudeが自動でチェックする機能です。人がレビューする前に、バグを見つけておくことが目的です。
見つかった問題は、該当する行へのコメントとして書き込まれます。1つ1つの指摘には、何が問題か、どんなときに起きるか、どう直せばよいかが、短くまとめられています。レビューがプルリクエストを承認したり止めたりすることはなく、マージするかどうかは人が決めます。
正式版で変わったこと
- ほとんどのレビューが約3倍速くなり、約20分かかっていたものが6〜10分で終わるようになった
- リポジトリごとに、レビューの細かさを3段階から選べるようになった
| レベル | 内容 |
|---|---|
| Quick | 軽めのチェック。いちばん速く、費用も安い |
| Standard | 速さ・細かさ・費用のバランスをとった、標準の設定 |
| Deep | いちばん細かいチェック。時間と費用がいちばんかかる |
誰が使える?
Code Review を使えるのは、Claude の Team プランと Enterprise プランの組織です。管理者が設定で有効にし、GitHub アプリを入れると、新しいプルリクエストに自動でレビューが付くようになります(2026年10月時点)。
OpenAI「ChatGPT Slides」と新しい声(10月15〜16日)
OpenAIは10月中旬に、ChatGPTの新しい機能をいくつか発表しました。ここでは、このブログの読者に関係が深い2つを紹介します。
ChatGPT Slides(10月16日)
ChatGPTの中で、プレゼン用のスライドを作れる機能です。
- 会話、ファイル、目次(アウトライン)のどれからでも作り始められる
- お手本のスライドを渡すと、デザインやレイアウトを合わせてくれる
- 文字・画像・図形・グラフを自分で直すことも、ChatGPTに頼むこともできる
- チームのメンバーと同時に編集したり、コメントを付けたりできる
- ChatGPTの中でそのまま発表できる
Web版では、PowerPoint、PDF、Google スライドの形式で書き出せます。デスクトップアプリでは、PowerPoint や Keynote が入っていれば、そのアプリで開けます。
使えるのは、Pro、Business、Enterprise のプランで「Space」が使える人です。順番に提供されています(2026年10月時点)。
日本語を含む新しい声(10月15日)
ChatGPTの音声会話に、新しいモデル「GPT-Live-1.1」と、その小型版「GPT-Live-1.1 Quip」が入りました。いろいろな言語で、より自然な発音になったとされています。
あわせて、新しい声が追加されました。日本語、フランス語、ドイツ語、ヒンディー語、韓国語、メキシコのスペイン語の声が選べます。声は「設定」→「音声」から変えられます。ただし、表示される声は地域やアカウントによって違うことがあります。
まとめ
10月中旬は、性能の高いAIが、より多くの人の手に届くニュースが目立ちました。
- Gemini 4 Argon が身近に: 9月末に発表されたGoogleの最新モデルが、Geminiアプリの有料プランで使えるようになりました
- 画像生成は手元のパソコンでも: FLUX 3 Image Klein は、ビデオメモリ8GBのパソコンでも動かせる画像生成モデルです
- AIにまかせる作業が広がる: Claude Code の Code Review は、コードのチェックを自動で行います。ChatGPT Slides のように、文書やスライドを作る機能も増えています
参考にした公式発表
- Google: Gemini 4 Argon is now available in the Gemini app
- Google: Gemini 4 Argon: our next era of frontier intelligence
- Black Forest Labs: FLUX 3 Image Klein
- Anthropic: Code Review is now generally available
- Anthropic: Code Review(Claude Code Docs)
- OpenAI: ChatGPT release notes
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