AI全般

2026年9月中旬のAIニュースまとめ:新しいSiri、Gemini 3.8 Liveほか

2026年9月中旬(11〜20日)のAI業界のニュースから、主なものを4本選んで解説します。

どのニュースも、各社の公式発表を確認して書いています。料金や使える範囲は変わることがあるため、使う前に公式サイトで最新の情報を確認してください。

この記事で取り上げるニュース

日付 会社 ニュース
9月14日 Apple Geminiと共同開発した新しいSiri「Siri AI」のベータ版を開始
9月15日 Google 音声で会話するためのAIモデル「Gemini 3.8 Live」を発表
9月16日 Anthropic ClaudeとCoworkを1つに統合。文書・スライド作成の新機能も
9月17日 Anthropic Claude Codeの「Projects」を作り直し、複数の作業を同時に進められるように

日付はアメリカ時間です。

Apple「Siri AI」のベータ版を開始(9月14日)

Appleは9月14日に、新しいSiri「Siri AI」のベータ版の提供を始めました。iOS 27 などの新しいOSに含まれています。

何ができるようになった?

Appleによると、Siri AIは次のようなことができます。

  • ほとんどどんな話題の質問にも答える
  • メッセージやメール、写真の中から、必要な情報を探し出す
  • 画面に表示されている内容を理解して、それに合わせて手伝う
  • いろいろなアプリの操作を、Siriから実行する

GoogleのGeminiと共同開発

Siri AIを動かしているのは、Appleの新しいAIモデルです。Appleは、このモデルをGoogleおよびGeminiモデルと協力して作ったと説明しています。

処理はiPhoneの中と、Appleの「Private Cloud Compute」というサーバーで行われます。Appleによると、サーバーで処理するときも、個人のデータが保存されたりAppleと共有されたりすることはありません。

日本語はいつから?

最初は英語だけのベータ版です。日本語は、フランス語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語とともに、10月に追加される予定と発表されています(2026年9月時点)。

項目 内容
対応OS iOS 27、iPadOS 27、macOS 27、watchOS 27、visionOS 27
対応iPhone iPhone 15 Pro / 15 Pro Max、iPhone 16 以降
料金 対応機種なら無料。ただし、サーバーを使う一部の機能には1日の利用回数の上限がある

EUと中国では、当面は提供されません。

Google「Gemini 3.8 Live」(9月15日)

Googleは9月15日に、声で会話するためのAIモデル「Gemini 3.8 Live」と「Gemini 3.8 Live Extended Thinking」を発表しました。

モデル 特徴
Gemini 3.8 Live 低コストで、自然なテンポの会話を重視
Gemini 3.8 Live Extended Thinking 考える時間をとって、複雑な質問に答える

主な特徴

  • 会話の途中で言語が変わっても、97の言語を自動で聞き分けて切り替える
  • カメラなどの映像を、ほぼリアルタイムで理解する
  • 会話を止めずに、裏で検索などの作業を進める

Extended Thinking のほうは、考えている間に「確認してみますね」のような相づちを入れて、会話が途切れないように工夫されています。

どこで使える?

一般の人は、Googleアプリの音声検索「Search Live」、Geminiアプリの「Gemini Live」で使えます。Googleドキュメントや Gmail などの Google Workspace では、有料プランの人向けに提供されます。開発者は、Gemini API と Google AI Studio で使えます。

発表では「97の言語」とされていますが、日本語についての個別の説明はありませんでした(2026年9月時点)。

Anthropic「ClaudeとCoworkを統合」(9月16日)

Anthropicは9月16日に、これまで別になっていた「Claudeのチャット」と「Claude Cowork」を、1つのClaudeにまとめると発表しました。

これまでは、ふつうの会話はチャット、長めの作業はCoworkと、使う場所を自分で選ぶ必要がありました。統合後は、何をしたいかを伝えるだけで、Claudeが必要なやり方を判断します。

新しくできること

  • Claude Docs: 会話の中で文書を作れます
  • Claude Slides: 会話の中でスライドを作れます。Claudeの中で発表したり、PowerPoint や PDF に書き出したりできます
  • デザインを作る「Claude Design」も、会話の中から使えるようになりました
  • 進み具合を、スマホから確認できます

いつから使える?

有料の Pro / Max プランから、数週間かけて順番に提供されます。Team プランと無料プランには、その後に提供される予定です(2026年9月時点)。

Coworkを使っていた人も、これまでのチャットやプロジェクトなどはそのまま残ります。

Anthropic「Claude Codeの Projects を作り直し」(9月17日)

Anthropicは9月17日に、Claude Codeの「Projects」をベータ版として作り直しました。

どう変わった?

これまでは、大きな作業を進めるとき、作業の分け方や引き継ぎ、結果のまとめを自分でする必要がありました。

新しい Projects では、やりたいことを伝えると、Claudeが「まとめ役(コーディネーター)」になって作業を進めます。

  1. やりたいことを、いくつかの作業(スレッド)に分ける
  2. それぞれのスレッドを、クラウド上の Claude Code に同時に進めさせる
  3. できあがったものを確認して、1つにまとめる

スレッドはクラウドで動くので、パソコンを閉じても作業は続きます。進み具合は、スマホから確認したり指示を出したりできます。

誰が使える?

今はベータ版で、Claude Code のクラウドセッションを使っている Pro / Max プランの一部の人から提供が始まっています。まだ使えない人は、順番待ちのリストに登録できます(2026年9月時点)。

まとめ

9月中旬は、身近なアプリやサービスにAIが入ってくるニュースが目立ちました。

  • Siriが大きく変わる: GoogleのGeminiと共同開発した新しいSiriが登場しました。日本語は10月に追加される予定です
  • 声で話すAIが進化: Gemini 3.8 Live は、話の途中で言語が変わってもついていけるようになりました
  • Claudeは「作業をまかせる」方向へ: チャットとCoworkの統合や、Claude Codeの新しい Projects など、長い作業をClaudeにまかせやすくする変更が続きました

参考にした公式発表

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